子宮筋腫Uterine fibroid
症状
子宮筋腫は筋肉組織由来の良性腫瘍で、比較的若い方から閉経後の方まで高頻度に見られる疾患です。特に症状もなく健康診断などで偶然指摘されることもしばしばあります。
過多月経・過長月経・月経痛・腹部腫瘤触知・貧血などの症状がみられます。
子宮筋腫が大きくなると周囲の臓器を圧迫し、頻尿・排尿困難・便秘・腰痛などの症状もみられ、時には不妊や流早産の原因にもなります。症状の強さは子宮筋腫のある部位、大きさや個数などによって異なります。
子宮温存の希望があるかないかで手術方法が変わります。
治療方法
子宮温存を望まれる場合
LAM:laparoscopically-assisted myomectomy
腹腔鏡補助下子宮筋腫
核出術
恥骨上に小切開を加えて筋腫だけを摘出します。
子宮温存を望まれない場合=子宮摘出
TLH:Total laparoscopic hysterectomy
全腹腔鏡下子宮全摘術
腹部創部は5mmの傷3ヶ所から子宮を摘出し、腟から子宮を回収します。
LAH:Laparoscopically assisted hysterectomy
腹腔鏡補助下子宮全摘術
開腹手術の適応となるような大きな子宮や、腟が狭く腟からの子宮回収が困難な方には、腹腔鏡と恥骨上の小切開を組み合わせた子宮摘出術を行っています。