卵巣嚢腫Uterine fibroid
症状
卵巣嚢腫は卵巣に発生する袋状の病変で、様々な内容液のものがあります。子宮内膜症によりチョコレートの様な古い出血が貯留する「卵巣子宮内膜症性嚢胞(チョコレート嚢胞)」。水や粘液が貯留する「嚢胞腺腫」。皮脂・毛髪・歯・軟骨成分などの組織が貯留する「皮様のう腫」などがあります。 ある程度の大きさになると捻転や破裂の恐れがあるため、手術が必要になります。
治療方法
卵巣を温存する場合
TLC:total laparoscopic cystectomy
全腹腔鏡下卵巣嚢腫摘出術(体内法)
体内で卵巣嚢腫を摘出し、卵巣を修復・温存します。癒着剥離や癒着防止も腹腔鏡で行います。主にチョコレート嚢腫で行います。
LAC:Laparoscopically assisted cystectomy
腹腔鏡補助下卵巣嚢腫摘出術(体外法)
腹腔鏡で卵巣嚢腫の内容液を吸引して、縮小した卵巣を体外へ引き出し、嚢腫部分を摘出し、卵巣を修復・温存します。
主に漿液性嚢腫や皮様嚢腫、粘液性嚢腫で行います。
卵巣を温存しない:根治術
TLA:Total laparoscopic adnexectom
全腹腔鏡下付属器摘出術(卵巣摘出)
体内で卵巣と卵管を摘出し、回収袋に入れて内容液を吸引後、体外へ搬出します。
子宮筋腫や卵巣嚢腫で手術が必要となった方の、できるだけ子宮や卵巣を残したい、小さな傷で手術がしたいといったご希望に沿えるよう、腹腔鏡での低侵襲手術を提供したいと考えています。